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2強ムードのレースを3つのパターンに分けて馬券作戦を考えてみたい。

2強」をデータ的に「1、2番人気がともに単勝3倍以下」と規定。

1)2強で決着する場合

■表1 1~2番人気が1~2着を占めたレースにおける人気別3着率(02年以降平地重賞) 1、2番人気馬のオッズ不問 1、2番人気とも単勝3倍以下
3着 着外 3着率 3着 着外 3着率
3番人気 12 41 22.6% 3番人気 4 11 26.7%
4番人気 7 46 13.2% 4番人気 4 11 26.7%
5番人気 8 45 15.1% 5番人気 5 10 33.3%
6番人気 2 51 3.8% 6番人気 0 15 0.0%
7番人気 5 48 9.4% 7番人気 1 14 6.7%
8番人気 5 48 9.4% 8番人気 0 15 0.0%
9番人気 4 47 7.8% 9番人気 0 13 0.0%
10番人気 6 40 13.0% 10番人気 0 9 0.0%
11番人気以下 5 230 2.1% 11番人気以下 1 36 2.7%

表1は、単勝1、2番人気馬が1、2着を占めた02年以降の平地重賞に関して、人気別に集計したものだ。表は、左が特に単勝オッズを指定しなかった場合。右は1、2番人気とも単勝3倍以下、つまり2強ムードのレースの場合である。人気2頭がすでに1、2着を占めているため、注目点は3連単の3着になる。
表の左右を比較してはっきりわかるのが、2強ムードのレースで3着に来るのは、ほとんど5番人気以内の馬だということだ。人気馬の単勝オッズを指定しなかった場合は7番人気以下でも10%前後の3着率をマークしているのに対し、2強決着では人気薄の出番はほとんどない。
上位2頭が人気だと、どうしても「3着に人気薄が突っ込んで3連単高配当を…」という発想になりがちだが、これはハズレ馬券への直行便。2強決着のレースで3連単を買えるのは、1、2→1、2→3~5番人気のフォーメーション計6点になる。上位人気同士とはいえ、3番人気以下の人気が割れ加減なら6点で十分な回収が期待できるはずだ。

買い目
1,2
1,2
3,4,5
計6点

2)2強がともに3着以下に敗れる場合

■表2 1~2番人気馬がともに単勝3倍以下、3着以下の人気別成績(96年以降平地重賞) 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 0 0 6 11 0.0% 0.0% 35.3%
2番人気 0 0 6 11 0.0% 0.0% 35.3%
3番人気 0 6 1 10 0.0% 35.3% 41.2%
4番人気 8 2 0 7 47.1% 58.8% 58.8%
5番人気 5 1 0 11 29.4% 35.3% 35.3%
6番人気 2 4 1 10 11.8% 35.3% 41.2%
7番人気 0 0 1 16 0.0% 0.0% 5.9%
8番人気以下 2 4 2 105 1.8% 5.3% 7.1%

ひとつ目の例とは逆に、2強がともに3着以下に敗れたケースではどうだろうか(表2)。2強がいずれも連対を外すパターンはさすがにサンプルが少なく、先の表1とは違い、こちらは96年以降の平地重賞を対象に集計した。この表で注意したいのは、1、2番人気馬が連対を外すことが前提のため、1、2番人気については複勝率=3着率、3番人気以下はそのまま複勝率=3着内率と分けて考えることだ。
まず1、2番人気についてだが、人気馬が連を外すとなると、なんらかの原因でまったく力を出せず馬券圏内のどこにも来ない、というケースを考えたくなるが、データ的にはともに複勝率35.3%と悪くない。連から外れるまではいいとしても、大穴狙いで2強がどこにも来ないと決めつけ、3連単の3着からも消してしまうのは禁物だ。

もうひとつの注目は、3番人気が1勝もしていない点である。2強が消えるのだから、勝利に最も近いのは本来3番人気馬のはず。しかし実際、3番人気は2着以下ばかりで、4、5番人気が高勝率を残している。続く6番人気まではぎりぎりアタマの可能性があり、7番人気以下は期待薄である。

なお、2着や3着でも、このパターンでは6番人気と7番人気の間に大きな隔たりがある。よって、馬券の対象にできるのは6番人気まで。2強がともに3着以下に敗れるレースの3連単は、4、5→3~6→1~6番人気のフォーメーション計24点がオススメだ。ただ、2強が1、2着から消えるということは、相当な高配当が期待できるはず。1着に6番人気も加えた36点でも文句ナシの高回収率になるので、懐具合に応じて決めるといいだろう。オッズによっては、1着に3番人気を加えた48点まで考えたい。同じ理由で、4、5番人気の3着数が0だからといってフォーメーションの3着から削る必要性は薄い。

買い目
4,5(,3)
3,4,5,6
1,2,3,4,5,6
計24点(48点)

3)2強の一角が崩れる場合

■表3 1、2番人気がともに単勝3倍以下で、どちらか一方が連対した場合の人気別成績(02年以降平地重賞) 1着 2着 3着 着外 勝率 2着率 3着率
1番人気 9 3 7 8 33.3% 11.1% 25.9%
2番人気 10 5 6 6 37.0% 18.5% 22.2%
3番人気 2 6 6 13 7.4% 22.2% 22.2%
4番人気 3 3 2 19 11.1% 11.1% 7.4%
5番人気 2 7 1 17 7.4% 25.9% 3.7%
6番人気 1 3 2 21 3.7% 11.1% 7.4%
7番人気
0 0 1 26 0.0% 0.0% 3.7%
8番人気以下 0 0 2 138 0.0% 0.0% 1.4%

つぎに、2強のうち1頭が連対を確保し、もう1頭は連対を外す場合を見てみよう(表3)。この表の注意点は、「1、2番人気の一方は連対する」条件のデータなので、2番人気以上と3番人気以下の数字を比較できないことだ。単純に数字の高低を比較できるのは、1、2番人気同士や、3番人気以下同士になる。

このパターンで目につくのは、1、2番人気は勝率が2着率を上回っているのに対し、3番人気以下は2着率の方が高いか同等なこと。これはこの条件に限らず、どんな条件でデータを集計してもほぼ似たような結果で、人気馬は馬券圏内に絡めば1着の可能性が高く、人気薄になるに従って2着や3着の確率が増える傾向にある。ただ、今回の条件で2着が期待できるのは6番人気までだ。まとめると、「連対した人気馬は勝つ確率が高い」「3番人気以下の連対は2着が多い」となる。
3着については、1、2番人気馬は「どちらか一方が連対」の場合の3着なので、連対できなかった方が3着になる確率となる。これは、ふたつめのパターンの1、2番人気と同様で、連を外してもしぶとく3着に食い込む可能性は十分にある。一方3番人気以下では、3番人気と4番人気以下の3着率に大きな差がついているので、狙いは3番人気に絞ってもよさそうだ。
以上から、2強の一角が3着以下に敗れる場合の3連単は、1、2→3~6→1~3番人気のフォーメーション計14点が狙いとなる。1、2番人気がアタマとはいえ、2着が3~6番人気なら14点買っても十分にお釣りがくるだろう。

買い目
1,2
3,4,5,6
1,2,3
計14点

【結論】

2強ムードのレースでは、2強が人気通りに走るのか、それとも一角が崩れるのか、はたまた共倒れになるのかで3連単のフォーメーションの組み方が大きく変わることがわかった。2強の信頼度を精細に分析した上で、馬券作戦に役立てたい。
と、これで終わっては読者の皆さんに怒られそうなので、最後に表4を掲載しておこう。これまで敢えて触れてこなかった、「本当に2強で決まるのか?」というデータだ。


■表4 1、2番人気がともに単勝3倍以下だったレースの人気2頭の結果(02年以降平地重賞) 1、2着独占 一方が連対 共倒れ
1人気1着 2人気1着 1人気連対 2人気連対
数 7 8 12 15 7
占有率 14.3% 16.3% 24.5% 30.6% 14.3%

2強ムードのレースで圧倒的に多いのは「一方が連対」、つまり本稿3つめのパターンである。このパターンで表4や表2を見ると、わずかに2番人気の方が好成績だが、強調できるほどの差はない。そこで、どちらか一方を1着に固定するのではなく、先に挙げた通り2頭を1着にした3連単が妥当。強弱をつけるなら、多少2番人気1着を多めに、という程度でいいだろう。



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